大腿骨(脚の骨)の付け根には大転子と呼ばれる大きなでっぱりがあります。
脚を横にあげるとき、こやつが骨盤につっかえて、
90度以上挙がらないのです。
そこで、大腿骨(脚全体)を旋回して、
大転子を背中側に持って行きます。
つま先を開く=アンデオールすると
邪魔な大転子が骨盤にぶつからなくなるので、
脚が自由に動かせるというわけです。
大転子が骨盤に引っかからないお陰で
ここまでの開脚が可能です。
加えて、
軸足側の股関節も、目いっぱい開いているので
常人離れした開脚が可能になります。
003は、アンデオールが完璧なので、
肘より後ろに脚が来ます。
右の写真は1番と呼ばれる足のポジション
こんなふうに、
股関節から脚を旋回させて(アンデオール)
つま先を左右に開きます。
このアンデオール、内股文化の日本人にはとても厄介です。
ちょっとした拍子に、脚がインに入ってしまい、基本から外れてしまいます。
骸骨の標本はすべて外股なので、骨だけで考えると外股になるはずなんですが、
長い和服の歴史のせいか、狭い国土をつましく利用する知恵なのか、日本人は内股が多いです。
内または 悪 というわけではないですが、
内ももから体幹にかけての筋肉が使われない分、
意識しやすい前ももの筋肉を使いがちで、足が太くなります。
身体の軸が太くなって、歩く時のブレも大きくなりがちです。
ついでに お尻も大きくなって・・・
まぁ、洋服が似合う下半身ではなくなるでしょう。
普通 人類は 幼女がこのような歩き方をするそうです。
大人になるにつれて、足はまっすぐ(またはやや外向き)
軸は定まってきますが、
日本は大人になってもこの歩き方がもてはやされているような・・・・。
ロリ好き文化と無関係とは言えないでしょう。
RE:CYBORGフランは 歩き方といい、バストのサイズといい、
バレリーナの設定ではなさそうです。
(あって欲しくない、というのがバレエファンの意見)
などなど・・・・
偉そうに外向きの足を解説していますが、
しろくまはこのアンデオールが今でもできません。
左右の足が作り出す角度が、合わせて60度くらい。
あまりに極端に開かないので、とうとうレントゲンを撮って調べたことがあります。
理由は、生まれつき股関節を亜脱臼してることでした。
大腿骨頭が骨盤にしっかり掴まれてないので、
それを補うため、頑丈な靭帯が繋ぎ止めてくれていたのでした。
靭帯が頑張ってくれてなかったら、力を込めるたびに股関節が抜けて、立って歩く事も出来なかったでしょう。
靭帯さんが人知れず頑張ってくれてたお陰で、
普通の生活が出来ていたわけですが、
バレエのような動作・練習をするには、
硬い靭帯は不向きだったわけです。
こういう人間がプロのバレリーナを目指しても、
生まれた瞬間から不向きが決定されてます。
他にも身体的特徴で、涙を呑んだバレリーナはたくさんいると思います。
まさにバレリーナは神に選ばれた人なのね。
趣味としてバレエを続けていくことは十分できるので、
美容と健康のため、続けていきたいです。